教育原理論
課題①ゆとり教育とは何だったのか
私はまさしくゆとり教育の中で育ってきたが、ゆとり教育は約10年でなくなってしまった。今では世間一般にゆとり教育が学力低下を招いたといわれるが、私たちが受けてきたゆとり教育とはどのようなもので、何が問題だったのか考えていきたいと思う。
ゆとりの考え方は、1970年代以降の詰め込み教育の反省から生まれた教育理論である。詰め込み教育は、子どもが学習意欲を維持することが困難で、子どもの積極的な学ぶ意思や想像力を育むことは難しいと考えられる。私自身そうであったが、テスト前は必死に知識を詰め込み、テストが終わるといらない知識は忘れ、新しい知識を身につけるという習慣が子どもの中にできてしまっているのではないかと思う。しかし、これでは本当に学習しているとは言えない。“詰め込み教育”の見直しから生まれた“ゆとり教育”であったが、結局、詰め込み教育の延長のような結果になってしまったのだろうと私は考える。そしてこの詰め込み教育が過度の受験戦争をもたらし、受験戦争が子どもに多大なストレスを与え、いじめなどの問題を招いたと思う。教育改革と騒ぎたて、社会が大人が子ど...