2011年対応の最新版です。
2010年までと変更は無いようです。参考にされてください。
中学・高校における生徒指導の原理は何か、また、その際に留意しなければならないことは何か、説明してください。
文部省(現文部科学省)が1965年に発行した「生徒指導の手引き」は、それ以前にさまざまに解釈されていた生徒指導の概念を統一し、ある一定の方向性を示したものといえる。
その後、45年ぶりとなる2010年には、文部科学省は「生徒指導提要」を作成した。その中の第1章「生徒指導の意義と原理」において、生徒指導の意義やその課題、教育課程における生徒指導の位置付け、前提となる発達観と指導観、集団指導・個別指導の方法原理、学校運営と生徒指導の関係について述べられている。
当リポートでは、「生徒指導の手引き」にてあげられている4点の生徒指導の原理(①自己指導の助成のための方法原理、②集団指導の方法原理、③援助・指導の仕方に関する原理、④組織・運営の原理)のそれぞれについて、最新の「生徒指導提要」に記載されている内容を追いながら、その留意点について具体例もあわせて述べる。
①自己指導の助成のための方法原理、においては、自発性、自主性、自律性、主体性の促進があげられる。
自らの人格の完成を...