エドガー・アラン・ポオについて
序論
エドガー・アラン・ポオについて論じたいと思う。ポオの壮絶な人生から『To Helen』などのユーモアで幻想的な表現を生み出した彼の名作品について調べたいと思ったからである。また、ポオが書いた『モルグ街の殺人』からできた推理小説の始まりについても興味がある。そして今回私は、『モルグ街の殺人』『アーサー・ゴードン・ピムの物語』の2作品の推理小説についても述べたいと思う。
本稿の目的はエドガー・アラン・ポオの生い立ちや推理小説の始まりとなった作品について述べることである。
A.エドガー・アラン・ポオの生い立ち
エドガー・アラン・ポオはマサチューセッツ州ボストン市で女優エリザ・ポーと俳優デービット・ポーの息子として1809年産まれた。しかし、ポオが3歳の頃に両親共に亡くなった。その後ポオはバージニア州リッチモンド市の裕福なジョン・アランの養子として引き取られ育てられた。ポオは1826年、バージニア大学に入学したが、わずか10ヶ月で放校された。その後ポオはエドガーAペリーの名で合衆国軍隊に入隊したが、二年間の訓練を受け除隊した。次いでポオは叔母である未亡人...