文学概論 第1設題レポート

閲覧数3,998
ダウンロード数84
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    佛教大学通信教育部 R0705文学概論の合格済レポート。設題1『『小説神髄』の「緒言」を読み、坪内逍遥が『小説神髄』を執筆するにいたった経緯についてまとめよ。』

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    『小説神髄』の「緒言」を読み、坪内逍遥が『小説神髄』を執筆するにいたった経緯についてまとめよ。
    はじめに
    本レポートでは、Ⅰ章で江戸時代までの小説の流れを押さえ、Ⅱ章で当時の文壇の状況を踏まえた上で、Ⅲ章で坪内逍遥が『小説神髄』を執筆した動機についてまとめることとする。
    Ⅰ 江戸時代までの小説の流れ

     小説の起源は、古くは平安中期の『源氏物語』まで遡る。『源氏物語』は伝奇物語と歌物語の流れを統合した上に、日記文学の特色である内面描写を取り入れて書かれた物語文学の傑作である。「世界最古の長編小説」とも評価されており、後の作品に与えた影響は極めて大きい。同じく平安時代に書かれた『狭衣日記』の主題や構成はその影響を色濃く反映しているのが伺える。

     平安時代後期に書かれた『浜松中納言物語』では、『源氏物語』の影響を強く受けつつも、主人公を唐にまで行かせたり、夢や転生に大きな意味を持たせるなど、新味を出そうとしている。このように、平安時代は、それまで唐の文化を色濃く反映させた漢詩文から、遣唐使の廃止により醸成された、我が国独自の文化の所産である仮名文字による物語文学への移行という、大きな転換...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。