エディアカラ動物群の発生を経て、古生代のカンブリア紀に入ると、それまで30種ほどしかいなかった動物群が、一気に1万種近くまで増えたのである。これを、バージェス動物群と呼ぶ。この時期に、単細胞から棘皮動物、原索動物にいたる各系統の動物が出現したのである。
カンブリア紀の動物同士の関係が面白いので、それについて少し述べたい。まず、バージェス動物群も、はじめのうちは有機物を食べていたと考えられる。
進化の大爆発
.進化の大爆発
エディアカラ動物群の発生を経て、古生代のカンブリア紀に入ると、それまで30種ほどしかいなかった動物群が、一気に1万種近くまで増えたのである。これを、バージェス動物群と呼ぶ。この時期に、単細胞から棘皮動物、原索動物にいたる各系統の動物が出現したのである。
カンブリア紀の動物同士の関係が面白いので、それについて少し述べたい。まず、バージェス動物群も、はじめのうちは有機物を食べていたと考えられる。しかし、種類が増えてくると、肉食動物が出現してきたようだ。というのも、有機物を摂取してエネルギーを作り出すよりも、動物を食すことによってエネルギ...