○明星大学 通信教育 教育方法学1単位目 合格レポート
○課題
1.我が国の教育方法の歴史をまとめた上で、今後の課題を整理せよ。
2.問題解決学習について調べ、具体的な実践例を考えよ。
○講評
1.両者の関係についても把握している様子です。ここでも検討を実際の場でも忘れないでください。
2.各事項とも調べてあり、要約も充実しています。
わが国の教育方法の意識化は、動機づけが十分でない学習者が教育施設に通うようになった江戸時代からだと言える。以後、社会情勢と共に変化が見られるが、順を追って述べたいと思う。江戸時代に組織的な教育機関として藩校や郷学が一般的になり、素読・講義の形式・自学主義の方法が採られた。江戸時代の教育の代表は、寺子屋であり教育は「読み・書き・そろばん・礼儀作法・裁縫」と言われるが、中心は手習いであった。題材は自分が住む地名など学習者の興味や発達に応じる教育方法であり、理論的にも貝原益軒らによってこのような教育課程の考案がされた。明治時代に入ると教師養成が強化され、初期には師範学校を急速に整備し、教育法は学習者の直感を大切にし、発言まで求めるというペスタロッチの教育理論に基づく開発教授が提唱された。中期になると教育段階を明確にする道徳性の育成が教育目標に組み込まれ、ヘルバルト学者の影響を強く受け、臣民の育成や教育内容の統制に寄与していた。明治時代の教育法は、教師が教科書を使って一斉に授業を行う画一的な一斉授業であり、詰め込み・教師中心などと批判もされたが、僅かな年数で欧米諸国に追いつく人材育成ができた点...