☆人工呼吸器☆
呼吸の病態整理について整理
呼吸器の構造
呼吸器系は、気道(鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支)と、胸郭内に収まっている肺からなる。気道は空気を肺内に運ぶための通り道であり、肺はガス交換(外部から酸素を取り入れ、体内から産生されたCO2を排出させる)を行う場所である。
胸郭は、胸椎、肋骨、胸骨が連結して作られている。この内側を胸腔という。肺そのものに膨らむ力はなく、胸郭の呼吸運動は胸壁を膨張または収縮させる呼吸筋の運動と、 横隔膜の収縮および弛緩とが連動して生み出される胸腔内圧(=陰圧)によって、肺が膨らみ、ガス交換が行われる。
呼吸中枢
呼吸中枢は脳幹部の延髄にある。延髄背側ニューロン群は、脊髄を介して吸息筋を支配している。延髄腹側ニューロン群は呼息を駆動する。呼気は受動的で、呼気ニューロンはほとんど活動していない。
吸気と呼気
呼吸に関する筋肉は、横隔膜と肋間筋。
吸気筋は、横隔膜と外肋間筋。呼気筋は、腹筋群と内肋間筋。
呼吸筋 状態 吸気 横隔膜 収縮(下降) 外肋間筋 収縮
呼気 内肋間筋 収縮 腹筋 収縮 吸気筋 弛緩
吸気運動
横隔膜が収縮して下方へ移動する...