第1設題,第2設題ともにA評価です。
是非参考にしてください。
学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べてください。
学歴社会とは、「社会における社会的・職業的地位などの配分の基準として学歴が重きを占める社会」を意味する言葉であると考えられる。
学歴社会とよく混同される言葉に、高学歴社会がある。高学歴社会とは、単に「高学歴者の多い社会」ことを意味する。具体的には高校卒業後の高等教育機関への進学率が50%を超える社会であり、日本も数少ない高学歴社会の国のひとつである。一方、学歴社会とは、学歴は配分の基準として考えられるものであり、学歴社会と高学歴社会とでは、その意味するところがまったく異なるのである。重要なことは、学歴社会はただ単に教育を重視する社会ではないということではなく、それ意味以上のものが、学歴社会のなかの教育にあるのである。
明治時代が始まり、維新政府が必要としたのは、各分野における優れた人材であり、その質的・量的に安定した供給を保証してくれる機構であった。それまでは父の身分が子どもの職業を決定していて、教育においてもその職業になるために、それぞれの子どもが異なる教育機関を...
(第1設題)
学歴社会とは何かについて、しっかりと定義されていています。また、学歴社会の現状と問題点も正確に考察できています。
(第2設題)
学力低下やゆとり教育の背景について、しっかりとまとめられています。また、学力低下について本質的な理解ができています。