女は幼年期、危ない目にあうことはなく、何から何まで面倒をみてもらうという甘い思い出を持っている。この思い出と家庭志向との間には依存という点でひとつの関連性がある。誰かにもたれかかりたいという欲求、幼児に逆戻りして大事に育てられ面倒をみてもらい、危ないことから遠ざけてもらいたい欲求。そうした欲求が依存心となり、大人になっても存続してしまう。自足したいという欲求のすぐかたわらで、なおも満たされたいとせがむのだ。
男と違い、女は自分で自分の面倒をみて、自分の足で立ち、自分を主張するといった考えを受け入れるように教えられることがない。男は自立すべくように教育されるが女は「結婚」という逃げ道があること...