ライフサイクルにおける精神保健について述べよ。
Ⅰ.精神保健
精神保健とは、人々の健康のうち、主として精神面の健康を対象とし、精神障害を予防・治療し、また精神的健康を保持・向上させるための諸活動のことである。
Ⅱ.ライフサイクル
ライフサイクルとは、人間が生まれてから、成長し、死ぬまでをライフサイクルとし、それぞれのライフステージを、一つの周期としてとらえており、それぞれのライフステージに精神保健の課題と特徴がある。
Ⅲ.精神保健の課題と特徴
精神保健の課題と特徴には、乳児期(0~1歳)・幼児期(1~6歳)・学童期(6~12歳)・思春期青年期(12~24歳)・成年期(24~65歳)・老年期(65歳以上)の8段階に分けられる。
私は、将来「乳児院・児童養護施設」に勤めようと思っているので、「乳児期」から「思春期」までを中心に述べる
Ⅳ.乳児期~思春期までの精神保健について
1.乳児期(0~1歳)
エリクソンによれば、乳児期の発達課題は「基本的信頼感対不信」である。
基本的信頼感対不信は「安心感・保護・愛される感覚」を包含するような信頼感で、乳児は養育者との関係を通して、自分を保護し、欲求...