脳・神経疾患試験対策
1.脳・神経疾患患者の概況
2.生命維持の問題
3.身体機能の障害
4.外観の変化
5.生命維持に対する援助
6.安全の確保
全76項目
脳・神経疾患試験対策
脳・神経疾患患者の概況
脳・神経疾患は原因が究明されているものが少ない。多くの場合、その人のQOLが低下する。
脳血管障害(脳血管疾患)は介護保険の特定疾患の1/3以上を占めている。
脳・神経疾患のうちでも脳血管障害は、死因でも第3位を占めている。
脳内出血(脳出血)、脳梗塞、クモ膜下出血などの脳血管障害や頭部外傷などは、意識障害・呼吸障害・循環障害などを急激に引き起こし、患者は生命の危機にさらされる。危険を脱し、回復した後も、運動・感覚・言語・嚥下・排泄などの機能に障害を残すことが少なくない。
神経・筋疾患では、病状は緩やかであるが進行し、それに伴ってさまざまな機能障害が起こり、障害の範囲・程度は拡大している。回復は望めない場合が多い。
生命維持の問題
脳は生命の中枢であり、脳腫瘍・頭部外傷・脳血管障害など脳に病変を生じる疾患では、意識障害・呼吸障害・循環障害・体温調節障害など生命維持にかかわる機能の重篤な変化が起こりやすい。
身体機能の障害
生命の危機を脱した後も、脳や神経の障害された部位・程度によっては、様々な身体機能の障害を残す。これら...