体育科教育Ⅰ
1単位 運動が児童の発育・発達および健康や体力に及ぼす効果と逆効果について考察せよ
運動が児童の発育・発達および健康や体力に及ぼす効果と逆効果を下記の(1)~(5)について考察する。
(1)健康
普段の生活において、身体を動かすことが
少なくなっており、肥満の児童も増えている。幼児期の生活習慣病は、成人への移行率が80%に達するといわれており、確実に心筋梗塞や脳梗塞の危険性をはらんでいる。肥満の原因も食生活ではあるが、運動不足も要因の一つである。現代の児童にとって適度な運動をすることは、身体の各々の器官を活発にし体力をつけ、健康な身体を維持・増進することだけでなく、肥満を予防することにおいて重要なことになっている。しかし過度な運動をしすぎると、活性酸素が過剰に産生され、身体に悪影響を与える、力学的衝撃が強すぎると疲労骨折する、心臓に負担がかかり急性の心疾患になるなど、スポーツ障害を起こすこともある。
(2)身体の発達
児童の骨は5~6才から思春期にかけて成長していくのだが、最近の児童はカルシウムが不足していると言われている。カルシウム不足の一番の要因は食生活ではあるが...