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佛教大学通信教育のリポートです。
リポートや考察のご参考になれば幸いです。
設題は以下です。
【第1設題】学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べてください。(A判定)
【第2設題】学力低下とは何かを明らかにし、社会階層のような社会的不平等と学力がどのような関わりをもつのかについて述べてください。(B判定)
【第1設題】学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べてください。
今、日本は学歴社会が崩壊し実力・能力社会になったという声を聞くが、そもそも学歴社会とはどういう社会のことなのだろうか。また、学歴社会とよく混同される高学歴社会が進行するとどうなるのかについて述べていく。
まず、学歴社会とは何かを『教育の比較社会学[増補版]』(原清治、山内乾史、杉本均編著、2008年発行、学文社発行)を参照しながら述べる。
今、学歴社会とは、「社会における社会的・職業的地位などの配分の基準として学歴が重きを占める社会」を意味する言葉であると考えられる。学歴社会は配分の基準として考えられるのであり、論理的には、「低学歴社会だが学歴社会」や、「高学歴社会だが非学歴社会」という社会もありうる。
重要なことは、学歴社会が、ただ単に教育を重視する社会ではない、ということである。現在、先進国や発展途上国を問わず、教育の充実は各国家、社会の最重要課題の一つである。
学歴社会に対しては、古くからさまざまな批判がなされてきた。就職・昇進や結婚と関係した大...