『集中目録作業と共同目録作業の意義と違い』(八洲学園大学A評価)

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    資料紹介

    本レポートは、八洲学園大学司書課程(資料組織概説)にて、A評価を得たものです。図書館における目録とは、利用者が資料へアクセスするため、ならびに利用者数を拡大するために必要不可欠なものです。しかしながら、従来の目録作業は莫大な費用や時間を要し、図書館業務のボトルネックでもありました。そこで本論では、「資料の利用拡大」という観点から「目録」の意義や役割を確認し、「集中目録作業」と「共同目録作業」の意義や発展、及びそれらの違いを考察します。参考文献は、6冊になります。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )


    『中小都市における公共図書館の運営』(1963)刊行以降、公共図書館の本質的機能は「資料の保存」から「資料の利用」へと変貌を遂げた。その具体的機能とは、「閲覧、貸出、レファレンス・サービス、読書案内、予約・リクエストサービス」であり、貸出を中心とするそれらの直接サービスが市民の学ぶ権利や知る自由を保証している。一方、公共図書館は直接サービスの質を向上させるため、「資料の選択・収集、組織化、保存」という間接サービスにも力を注いでいる(1)。つまり、公共図書館の意義が資料の利用・提供であるからには、利用者が資料にアクセスしやすい環境を整備することも、欠かすことのできない図書館業務のひとつなのである。(2)
     しかしながら公共図書館の本質的機能とは「資料の利用」であり、図書館員はできる限り直接サービスに時間や労力を注がなければならない。つまり、間接サービスはサービスそのものの質を維持・向上させながらも、作業にかかる時間や手間を少しでも削減する努力が必要とされるのである。そして、間接サービスの中でもっとも労力がかかるのが組織化の中の「目録」であり、「資料の利用拡大」を目論む公共図書館にとっ...

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