オリフィスを利用し、圧縮性流体の熱力学的状態変化について理解する。オリフィス特性から基礎的ノズル理論を把握する。
2. 理論
図1に示すようにオリフィス(先細ノズル)中の完全ガス1次元流れとする。
? 可逆断熱変化の場合(Pvκ=Const)
エネルギー保存の法則より
(1)
(2)
w1/w2<<1のとき、
(3)
(4)
記号はそれぞれw:速度、h:エンタルピ、Cp:定圧比熱、T:絶対温度、κ:比熱比、R:ガス定数、m:質量流量、F:オリフィス断面積
? 授受を伴う可逆変化の場合(Pvn=Constに従うものとする)
(5)
(6)
ここでn:ポリトロープ指数である。
? 摩擦を伴う非可逆断熱変化の場合(Pvn=Constに従うものとする)
(7)
(8)
? 臨界状態(mが背圧P2に対して最大値をとる)
(9)
を臨界状態の条件とし、このときのP2/P1を臨界圧力比Pc/P1とする。
i) ?の場合
(10)
このときの流出速度は、
(Sound Velocity) (11)
ii) ?の場合
(12)
このときの流出速度は、
(13)
iii) ?の場合
(14)
このときの流出速度は、
(15)
臨界圧力を超え、背圧が真空に近づいても、出口速度が音速に達しているため、背圧の影響は上流に及ばず、流れはその状態で閉塞する(Choke)。したがってm/F-P2/P1曲線は図2に示すようになる。またκ(n)とPc/P1の関係を表1に示す。
機械工学実験報告書
テーマ:圧縮性流体のオリフィス特性
共同実験者:
年機械工学科
実験の目的
オリフィスを利用し、圧縮性流体の熱力学的状態変化について理解する。オリフィス特性から基礎的ノズル理論を把握する。
理論
図1に示すようにオリフィス(先細ノズル)中の完全ガス1次元流れとする。
可逆断熱変化の場合(Pvκ=Const)
エネルギー保存の法則より
(1)
(2)
w1/w2<<1のとき、
(3)
(4)
記号はそれぞれw:速度、h:エンタルピ、Cp:定圧比熱、T:絶対温度、κ:比熱比、R:ガス定数、m:質量流量、F:オリフィス断面積
授受を伴う可逆変化の場合(Pvn=Constに従うものとする)
(5)
(6)
ここでn:ポ...