教育社会学 第2設題

閲覧数1,403
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 9ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     学力低下とは何かを明らかにし、社会階層のような社会的不平等と学力がどのような関わりをもつのかについて述べてください。
     学力低下論は以前から指摘され続けてきていたが、小中高の新学習指導要領が告示されて以降、深刻な社会問題として議論されるようになった。度々起こる大学生の学力低下論は、大学の大衆化による必然的な帰結であり、高等教育までの教育水準の向上であると捉えられていた。しかし、この問題がこれまでのものと違うのは、「新しい世代の学力が前の世代の学力に及ばない、縮小再生産の過程が始まったのではないかという疑念があるところに、根本的かつ深刻な問題があるのである。」(p.61)学力低下以前の問題として、「学ぶ」ことの価値の低下がこの指摘の根本にある。学習に対する価値付けの低下をインセンティブ・ディバイド(意欲格差社会)と苅谷剛彦が表現している。
     では、学習意欲の低下した原因はどこにあるのかを考えてみる。ゆとり教育が始まって以降、学力低下の原因をゆとり教育とする指摘がされてきた。教育内容の大幅な削減や学習時間の減少が問題視されてきた。しかし、この問題に対する議論は多様な立場からの価値観や観点...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。