今回、障害児教育の講義を受けるまで、ほぼ何もと言っていいほど、私は聴覚障害について何も知らなかった。障害児教育の講義内容の中で最も印象深かったのが、障害の早期発見、早期療育である。言語獲得は早い方がいいと言う理由もあって、90%以上の聾学校に幼稚部が設置されているという事実は私を驚かせた。また、聴覚障害乳幼児療育事業というものが近年、北海道で初めて行われ、0歳児教育がスタートしているということも全く知らないところであった。具体的には「きこえやことばの教育相談室」などが設けられているようだ。しかし障害の早期発見については、新生児聴覚スクリーニングを実施するところが増加している一方で、様々な問題提起もされているようだ。適切な助言をしてくれる人や、情報を与えてくれる体制が整ってない状況下で、このようなスクリーニング(日本語訳は「ふるい分け」)を行って親の不安をいたずらに掻き立ててもよいのか、という見方も出てきている。障害の早期発見・療育は子ども達が持てる力を最大限に伸ばすという意味からも、聴覚障害児をもつ親たちの悲願のものであったようだ。しかしこのスクリーニングが希望の入り口となり得るかどうか、難しい問題であるのかもしれないと感じた。
今回、障害児教育の講義を受けるまで、ほぼ何もと言っていいほど、私は聴覚障害について何も知らなかった。障害児教育の講義内容の中で最も印象深かったのが、障害の早期発見、早期療育である。言語獲得は早い方がいいと言う理由もあって、90%以上の聾学校に幼稚部が設置されているという事実は私を驚かせた。また、聴覚障害乳幼児療育事業というものが近年、北海道で初めて行われ、0歳児教育がスタートしているということも全く知らないところであった。具体的には「きこえやことばの教育相談室」などが設けられているようだ。しかし障害の早期発見については、新生児聴覚スクリーニングを実施するところが増加している一方で、様々な問題提起もされているようだ。適切な助言をしてくれる人や、情報を与えてくれる体制が整ってない状況下で、このようなスクリーニング(日本語訳は「ふるい分け」)を行って親の不安をいたずらに掻き立ててもよいのか、という見方も出てきている。障害の早期発見・療育は子ども達が持てる力を最大限に伸ばすという意味からも、聴覚障害児をもつ親たちの悲願のものであったようだ。しかしこのスクリーニングが希望の入り口となり得るかどう...