理科教育1単位目
日本の教育制度はアメリカの政策によって大きく変革された。6・3・3・4制への移行と同時に小学校と新制中学、新制高等学校が発足した。理科教育もその中で戦時中の理科から民主的理科へと大きく変わることとなった。まず1945~1950年代には黒塗り教科書を使っていたが昭和22年学習指導要領理科編によって方向が示された。観点として①科学的思考と観察・実験の技能②自然現象についての知識・理解③自然現象への関心、意欲、態度とういう事になる。アメリカの進歩主義運動による影響によって実践的カリキュラム、生活経験カリキュラムとなった。昭和27年頃になると検定制度が発足し多様な教科書が作られるようになり学習指導要領の改訂版が発行され次第に生活単元学習が定着していった。しかしながら本家のアメリカでは生活単元学習の問題点「学習に系統性やまとまりがない、断片的で基礎知識が身につかない、学力が低下した」等指摘されるようになり、系統学習へ移行していく。
そして1960年代には科学の体系を重視し、系統的な知識の注入により確かな学力をつけようとしていく。そして学習指導要領も大幅に改められた。この時代...