2010年度 佛教大学 通信教育部 レポートです。
教科書の内容に沿ったものになっております。
参考にしてください。
ジョンロックにおける子どもの教育論、特に習慣形成や賞罰法を中心に述べよ。
[はじめに]
ジョン・ロックは17-18世紀のイギリスの哲学者・思想家として知られている。また、若いころから医学に関心を持ち後医師となる。それだけでなく、教育学においても代表される人物である
その教育思想は「紳士教育論」として有名である。そして、そして、紳士を育成するための子供の教育として展開されている特徴的な考え方が、「タブラ・ラサ」や「習慣形成」及び「賞罰」である。これらロックが考える子供の教育論を順に考察する。
[本論]
まず、彼の教育思想の根底にあるのが「タブラ・ラサ」である。この原義はラテン語で「磨いた板」の意味をもつ。人は生まれたときには何も書いていない板のように何も知らず、後の経験によって知識を得ていくというものである。この考えにしたがえば、子供は生まれた時はまだ何の観念もっていないということになる。
ジョン・ロックはそのいわばその白紙の状態から、人間が観念や知識をどのように得たかというと、「経験」からであるとしている。つまり、子供が成長にするにつれて、教育によってさまざまな観念を獲...