佛教大学 S0101 教育原論 第2設題 「ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。」 ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチーは、外科医であった父を5歳の時に亡くしその後母と家政婦に育てられた。この事により、ペスタロッチーは、後年教育における女性の重要性を説いた事に影響していると考えられる。
「ペスタロッチーの教育学
(直観の原理など)について考察せよ」
ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチーは、外科医であった父を5歳の時に亡くしその後母と家政婦に育てられた。この事により、ペスタロッチーは、後年教育における女性の重要性を説いた事に影響していると考えられる。
ペスタロッチーの教育とは、子ども本来の素質、すなわち「将来発展する要素」が、より子どものうちから発展出来るように、助成することこそが、教育だと考えているのである。この考えは、ルソーの「自然主義」「消極教育」と同様とも言える。ペスタロッチーは、子どもの生まれながらに備わっている動物的衝動を根絶することが教育であるという古い教育観に、真っ向から反対する。真への認識、美の感情、善の力、これらは全て子どもが生まれながらに有しているものであり、教育者は、子どもの内的本性が自ら実現していくのを援助することに専念しなければならない。逆に子どもの内的本性に備わっていないものを、外部から注入する事は教育にふさわしくない。子どもの本性は白紙ではなく、既に将来成長する能力を有しているのである...