東北地方の大飢饉と食のグローバリゼーションが生み出す問題の中に、食料の自給率はもっとも共通している部分だと考えている。
東方区地方では、明治初期まで冷害や干ばつなどの自然災害によって凶作となった。また江戸時代に、当時は米の収穫高=石高が藩の格を示す指標のであった。そのために少しでも収量を上げようとして領内に米作を強制するということもあった。この状態で冷害が発生するとイネは生育不良で壊滅し、かといって他の作物はイネへの転作のために翌年まで食いつなぐだけの量を確保できず、餓死者続出という結果を生じた。
食糧を完全に自給自足となっている当時の日本にとって、突然の環境や天気悪化の前で、なす術もなく、何...