建設工事にともなって発生する騒音、振動は、建設機械自体の作動によるもの及び建設機械と工法の組み合わせによるものがある。現在、世界中の建設工事のほとんどは建設機械を用いて施工されているので、市街地の建設工事では、必ずといってよいほど騒音、振動などの公害問題が発生している。建設機械及び建設工法の無騒音、無振動化はなかなか困難な現情であるが、建設工事の機械化が進めば進むと、何かの防止対策を考えないと、騒音などによる被害も増大することになる。
騒音、振動などを発生し被害を生じさせたとき、あるいは被害発生のおそれがあるとき、もっとも理想的な対策は音や振動をなくすることである。しかし、実際に対策を講ずる場...