「登校」とは、文字通り学校に通うことである。通常の授業に出席することのほかに、保健室登校など、学校には行くものの通常の授業に出席しない場合も校内にいれば「登校」していることになる。「不登校」とは、登校していないという意味であるが、「欠席」という用語が1日単位で用いられるのに対し、不登校という語は、ある任意(不特定)の時期について使われることが多い。ただしこれらは、学校の通学課程(全日制の課程・定時制の課程など)の場合で、通信制の課程においては、一ヶ月から一週間に一日程度の面接指導日(出席日)が設定されているような例が多く、日常的に登校する課程ではないので、長期的なものであって、かつ、二者択一とした「登校・欠席」の類型には、当てはめにくい。
ごく初期には、「ずる休み」や「学校嫌い」「学校恐怖症」という言葉であらわされていた。しかし、それらはその言葉では片付けられない問題との認識が広がり、この「不登校」という言葉が用いられるようになった。また一時期、「登校拒否」という言葉がよく用いられていたが、現実的には学校に行くのを拒否するというよりも、 様々な理由により「行けない」という心身的な不調状...