次に、障害者に対するボランティア活動を行う際のボランティアの役割を述べる。
?障害者自身の自立や発達的課題や生活拡充のニーズに応えること、?行政的施策へのアドバイスをして、ソーシャル・アクションを行うこと、?地域住民に障害者の抱える問題を理解させ、障害者が受け入れられる社会の基盤づくりをしていくこと、である。
障害者には、それぞれがもつ障害の種類によって、どうしてもできない行動がある。そのため、障害者の日常生活は、ボランティアの善意の活動による在宅介護への依存が大きい。ボランティアの活動は、障害者の生活をより快適で、人間らしいものにするためのものである。しかし、障害者は必ずしもボランティアが行う介護の全てを望んでいるわけではない。
ボランティアは以前は無償でしてもらう(してあげる)ものとの認識があった。しかし、それは障害者の良心を痛め、同時に遠慮や障害者を肩身の狭い思いへと追い込むものであった。そのため、介護や介助を受ける障害者の精神的負担を軽減させるため、有償ボランティアが出現した。
ボラン...