幼稚園で行われる教育は、人格形成の基礎を培う重要なものである。そして、その教育は、その後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、健やかな成長のために適切な環境を与えて、心身の発達を助長することを目的としている。
幼児は未熟で、受動的で大人が上からしつけ教え導くものではなく、自発的、主体的な存在である。そのため、大人が一歩引いて幼児の自主性主体性を尊重し、間接的に援助することにより心身の発達を助長しなければならない。その間接的な援助の方法が、適切な環境を与えることである。適切な環境を与えるとは、園庭や園具などの物的環境、教師や他の幼児などの人的環境、時間や雰囲気など、子どもの活動に関わる環...