生活習慣病について
まず、生活習慣病の概念について述べる。生活習慣病とは、高齢になってかかる多くの疾病の中で、高血圧、脳卒中、心臓病、がんは、若い頃からの食習慣、運動不足などの生活スタイルが積み重ねられて発病することが明らかとなった。健康的な日常生活を心がければ、こうしった慢性の成人の病気は防ぐことができるという見解が一般化した。
がん、虚血性心臓病、脳血管疾患、高血圧、糖尿、動脈硬化性疾患、アルコールによる肝障害、肥満、高脂血症、高尿酸血症など生活習慣の改善が一次予防の重要な要素となる病気を生活習慣病と呼ぶようになった。生活習慣病の中でもがん、心臓病、脳血管疾患は現在の日本人の死因の上位を占めている。
生活習慣病増加の要因としては、喫煙、不適切な食生活、運動不足、睡眠不足、ストレス過剰、その他の不健康な生活習慣などが指摘される。
次に、主な生活習慣病について述べる。
1、がん
がんは、がん細胞が異常に数を増やし、臓器を占拠破壊しながら、腫瘍として増殖を続けたものである。その過程で、初めに発生したがん病巣から、血液やリンパ液の流れを介して身体の各所にがん細胞が転移した...