子供の発達について私が最初に興味があったことは、受精後四ヶ月を過ぎると、母体の中の胎児に聴力が発達することが明らかになっていたことだ。ここから言語と付き合うことになるのだな、と思った。出産後、子供は自分か母親のおなかの中で母親が何をしていたかを知っているというのを私は母に言われた。看護婦である母はそれを聞いたとき興味がわいて自分の息子(私)にもやってみることにしたという。何歳のときに私に聞いたかは忘れたらしいが、私は確かに母体の中にいたときのことを覚えていたらしいのだ。母と父が口論していたときのことを覚えていたらしく、私は、「ケンカしちゃダメだよ!!」と言ったらしい。それを母は三歳の時にもう一度私に聞くと私は忘れていたと言う。もちろん今はそのようなことは覚えていないが、人間の聴覚は素晴らしいと思った。
次に興味をもったことは、筆者の行った実験のひとつである耳の聞こえない両親から生まれた子を利用した音楽の知覚の実験である。実験に使われた曲(モーツァルトのケッヘル一番fハ長調)は私も知っている曲で弾いたことがある。小さい頃に弾いて、そのときはその曲は嫌いではなかったが、今となっては大嫌いである。これは余談だが、モーツァルトの曲は同じことを繰り返すような曲で右手も左手も規則的な曲ばかりで高い曲は高いばかりで、低い曲は低いままだったり、左手が単純だったり、ショパン、リスト、グレインジャーのように感傷的な曲が少なく、練習用のような曲ばかりで飽きてしまう。
子供の発達について私が最初に興味があったことは、受精後四ヶ月を過ぎると、母体の中の胎児に聴力が発達することが明らかになっていたことだ。ここから言語と付き合うことになるのだな、と思った。出産後、子供は自分か母親のおなかの中で母親が何をしていたかを知っているというのを私は母に言われた。看護婦である母はそれを聞いたとき興味がわいて自分の息子(私)にもやってみることにしたという。何歳のときに私に聞いたかは忘れたらしいが、私は確かに母体の中にいたときのことを覚えていたらしいのだ。母と父が口論していたときのことを覚えていたらしく、私は、「ケンカしちゃダメだよ!!」と言ったらしい。それを母は三歳の時にもう一度私に聞くと私は忘れていたと言う。もちろん今はそのようなことは覚えていないが、人間の聴覚は素晴らしいと思った。
次に興味をもったことは、筆者の行った実験のひとつである耳の聞こえない両親から生まれた子を利用した音楽の知覚の実験である。実験に使われた曲(モーツァルトのケッヘル一番fハ長調)は私も知っている曲で弾いたことがある。小さい頃に弾いて、そのときはその曲は嫌いではなかったが、今となっては大嫌い...