聖徳大学 通信 生活の科学Ⅱ 第1課題 第1設題

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    第1課題 第1設題

    第1章から第5章にわたって衣・食・住についての科学的な見方を学ぶが、我々が地球環境に大きな負荷をかけることなく生活していくためにはどのようにしたらよいかが問われている。科学技術の発達により便利な生活が営めるようになったが、その反面犠牲にしたものも多いはずである。この点について論じよ。

    近代以前の社会において「もの」は擦り切れるまで大切に使用され、消費されるとともにリサイクルされ、廃棄物は最小限に抑えられてきた。さらに、排出された廃棄物は自然のなかで分解、浄化され自然に還元されてきたのである。しかし、現代の大量生産―大量消費社会のなかで廃棄物は増加し続け、廃棄物問題は深刻な状況に陥っている。近代資本主義は、地球の資源やキャパシティが無限であるという暗黙の前提のもとに産業化を推し進め、大量生産―大量消費―大量廃棄の生活様式を作り出してきたのである。その結果として排出される大量の廃棄物には関心を示さず、問題の検討を怠ってきたのである。地球環境に大きな負荷をかけることなく生活していくためには廃棄物は避けては通れない問題ではないか。

    人間が生活を営んでいく上で、排出する...

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