(2010年配本)
1,テキスト内の「図画工作科教育の意義と目的」(第1章)について1000字程度に大意要約せよ。
2,テキスト内の「学習指導案の作成について」(第3章内)の「1 教材研究に基づく学習の構想」から「2 指導案に必要な記述事項」までを、1000字程度に大意要約せよ。
(1) 図画工作科は小学校学齢期の児童にむけての美術教育といえる。図画工作科は表現活動と鑑賞の二つの活動で支えられている。表現活動とは、絵を書いたり、何かしらの物的材料を用いてものをこしらえたりすること、鑑賞とは自然の事物に関心を抱き、作られたものの表現の意図を探ろうとするものである。鑑賞は作品の意図や手法を手繰ることであり、作品に対して目や心の追制作的な面もある。この二つの活動を総称して「造形的表現活動」と捉えるべきである。
造形的表現活動とは物的材料に人為的変工を加え、幻影を見出し与えることである。新たな構造、機能を引き起こすことだともいえる。作品を制作するとき、制作者の直観的真実は抽象化され、物的材料を借りて再現されるのである。その作品を鑑賞することで真実が鑑賞者に生じるのである。この繰り返しが造形的表現活動であるといえる。
造形的表現活動には制作者と鑑賞者の二つの要素がある。制作者は美術現象の形式的推進力を担い、鑑賞者は内容的支持力を担っている。表現と鑑賞が表裏一体の関係にあり、双方のアプローチなしには美術現象は成立しないといえる。
造形的表現活動には、感覚的意味、...