新『学習指導要領(2008〔平成20〕年3月告示)』の改訂の経緯やその特徴についてまとめ、さらに「第1章 総則」で述べられている「第1 教育課程編成の一般方針」についてもまとめなさい。
教育課程は各学校において創意工夫をこらして編成されるものである。しかし、各学校がまったく自由に、恣意的に編成してよいということではない。①教育基本法および学校教育法その他法令、そして学習指導要領、②学習側面だけでなく全体的に調和のとれた成長発達を目指すこと、③地域や学校の実態、④児童生徒の発達段階や特性などの原則を考慮して教育課程は編成されなければならない。
教育課程の編成には4つの手続きを必要とする。①教育目的の設定はすでに学校教育法や学習指導要領でしめされているが、きわめて一般的なものである。地域や学校、学習者の実態に応じて、目標の重点の置き方を変えるなどの配慮をしながら、学校独自の具体的な目標を設定する。②教育内容の選択も学習指導要領でなされているが、子どもの心身の状況によって履修することの困難な各教科は、その子どもの心身の状況に適合するように課されなければならない。各学校がある程度の調整をすることは認められている。③教育内容の組織は選択された教育内容を最もふさわしい形に組織することである。④教育内容の提供・展開は学校における全学年、全領域、全教科にわたる教育内容の全体計画の...