1,教育課程の古典的類型のうち、教科中心カリキュラムと経験中心カリキュラムのそれぞれの特徴をまとめ、『学習指導要領』(昭和26年度版)の中で述べられている教育課程の考え方を解釈しなさい。
2,教区家庭編成の原理についてまとめ、併せて、そこから出てくる「単元」名のうち代表的な「経験単元」と「教材単元」とについて比較して述べなさい。
(1) 教育課程は教科中心カリキュラムと経験中心カリキュラムの二つに分類できる。
教科中心カリキュラムとは各教科を中心に教師主導で行われるカリキュラムである。教材の選択・組織は教える前に行い、学習者の将来の準備のための知識習得を強調し、教材教具の同質性や学習者の学習結果の同等性を強調しているところに特徴がある。学校に固有の教育であると言える。
対して、経験中心カリキュラムとは学習者主導で行われるカリキュラムである。学習者の多方面の発達を強調し、教材の選択・組織は学習中に子どもと行い、生活の改善のための知識や経験全体に結びついた習慣や技能を習得することを目的としているところに特徴がある。また、学習過程そのものの工夫や改善を重視し、個々の子どもの創造的個性の形成を目指し、連続的な知識の発達を狙ったものである。
昭和26年の学習指導要領では、学習指導要領は学校において教科内容や学習活動を選択する場合に、その手がかりになるものであり、教師に有益な示唆を与えるものであるとした。そのうえで、教育課程はまた学校の指導のもとに実際に児童・生徒が持つところの教育的な諸経験、または諸活動の全体...