1,エリクソンの心理社会的危機について説明し、さらに児童期までの危機の段階を説明せよ。
2,近年の教育改革の動向について、自分の関心のある動向の要点をまとめ、見解を述べよ。
現実生活の中で、個人は対人関係や社会的・文化的側面から多くの制約を受け、それによって絶えず情緒的葛藤を余儀なくされている。エリクソンは自我の形成過程に影響を与える葛藤の状況を特に「心理的社会危機」とよび、発達過程に乗り越えるべきいくつかの危機があることを明らかにした。各段階で新しい社会的な状況によって新たな危機がもたらされる。こどもが危機をうまく解決しそれを乗り越えた時、自我を望ましい方向に発達させ、次の段階へスムーズに移行することができる。
乳児期(0歳)の危機は養育担当者から愛情深い養育を受けることによって安定した愛着を獲得し、基本的信頼感を形成するかどうかにある。基本的信頼感をもつことによって、自分の取り巻く環境に積極的に働きかけ新しい経験を獲得するための基礎となる。
幼児前期(1,2歳)には基礎的な運動能力はほぼ獲得される。それを駆使して周囲を探索し開拓しようとするが、彼らの行動は未熟で社会化されてない。親が未熟な子どものサポートしうまくできた時に承認し励ませば、子どもは次第に自律性を確立し自己統制感と満足感を得るようになる。
幼児後期(3~5歳)の生活の中心は遊びで...