資料紹介
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資料の原本内容
四象医学（韓医学）と韓国料理への理解
韓流の代表作とも言える、ドラマ「チャングムの誓い」を観られた方々も多いと思いますが、
これはドラマの中だけでなく、実際に現代の韓国での医学の現場でも多く残っており、
日本の医療現場と同じく西洋医学を基にした治療（検査、投薬を通じて数字で判断をする）を行う大病院と
中国から伝えられ、その後韓国で研究が進められている東洋医学を基にした治療
（脈診や触診を通じ、食生活を細かく問診し、個人を診て判断する）を行う韓医院がお互いの限界を
補いながら患者を診ております。
四象医学はその根本を確立した独自の医学であり、
韓国料理はその四象医学と仏教の考えを基に
人の精神と体の健康を考え作られた料理であります。
韓国料理は元々儒教の影響を受けた宮廷料理が
庶民に普及し今の形を作ったものであり、
「薬食同源」という概念の下、王の健康を第一に考えた料理であると言え
その形が今も多く残っています。
日本でも色や匂いも体や心に影響を及ぼし改善が期待できるという専門の
カラーセラピストやアロマセラピストの普及が著しい現代ですが、
韓国ではその宮廷時代から宮殿や料理に取り入れらえており、
また陰陽五行の理念により、その料理を並べる方向（東西南北）も細分化されております。
そして、四象医学とそれを元に作られた韓国料理の目指すところは
偏りがなく中間（調和）を保つことこそが健康への道だという点であります。
体内が熱い体質の人は冷たいものを、逆に冷たい体質の人は温かいものを。
食材が陽の場合にはそこに陰の食材を加え、陽の食材の場合には陰の食材を。
心と体に与える悪影響を最小限に抑えつつ、
それと共に良い影響も吸収しようという考えがその料理に取り込まれています。
またそれは昔からの日本料理でも多く見られ、
日本食の代表とも言える「寿司」ですが、生の魚は体を冷ます陰の食材であり、
その冷めた体内に必要な熱をしょうがや最後の熱いお茶で補っているのであります。
韓国で刺身を食べる際、醤油ではなく酢のコチュジャンを使うのもそのためであります。
日本でも東洋医学（中医学）の医院や科も増えつつあり、
漢方へ目を向けた薬膳料理も普及しつつありますが、
個人の体質に着目するまでには至っておらず、
また漢方も薬であり、それが合う合わないの研究は進んでおらず、
やはり西洋医学と同じく病状での判断が一般的なようです。
しかし、韓国でも同じように高度成長の裏側で
それに伴った共働き、インスタント食品の増加、高い離婚率、
学歴社会の背景から食生活の乱れが急激に加速し、
日本と同じように若年層による犯罪や鬱病による自殺が増加傾向にありますので、
現代の韓国料理は薬の役目を果たしておらず、
多くの国民も「食」に対する意識が薄れていっているようで、
私の知人友人もこのような知識の重要性を知りません。
しかしドラマや専門番組、書籍を通じ、専門家の意見のもと、
その体質に対する研究、発信は続けられております。
また陰陽五行の考え方は
特に精神の調和に重きを置き、
ストレス社会の精神の乱れによる病気を予防し、
まずは心の健康こそが体の健康を守るという意味でも、
食事からも摂り入れようとするものであり、
韓国料理の代表とも言えるビビンパはその食材の栄養素だけでなく
色や味にまで研究がなされており、誰が食べても害が少ない料理とされております。
そして「体質改善」と言う言葉をよく耳にしますが、
実は人は持って生まれた体質は血液型と同様に一生変わらず、
食生活の乱れや不規則な生活、ストレスなどによりズレてしまった体質を元に戻す事であり、
云わば自身が生を受けた時に持って生まれた害を受けていない体質に近い状態に
戻そうというのがこの四象医学とそれを通じた韓国料理摂取の「体質改善」の意味であります。
以上のように、まずは体質を自分で判断し、
それに合った食生活を送ることは
病気を未然に予防し、
また疾患のある方々でも、食生活を見直し、自分でその体というベースを整え、
必要な場合は通院をし、薬の効果が発揮できる状態にできます。
このような医学が存在する事、
その医学を元に作られたのが韓国料理である事を
多くの日本人が理解して、自身の体質に合った食生活を送り、
心も体も健康になり、
日本の財政を圧迫している医療費の減少や悲痛な事件の減少に繋がってくれたらと願い、
情報を公開できるよう研究を進めております。
