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「国際理解教育」を授業の中でどのように具体化したらよいか
標記テーマを考えていくにあたり、国際理解教育とは何か、一般的な学校教育との違い、
具体化していくにはどうしたらよいかの3構成で順を追って考えてみたい。
まず、国際理解教育とは何かであるが、ユネスコは、ユネスコ憲章の前文で「国際社会の相互理解の不足が第2次世界大戦の原因になったとして、他国及び他文化の理解が必要である」とし、「国際理解と平和のための教育」など様々な提唱を続けている。こういった前段を踏まえ、ユネスコは南北問題や地球環境問題が深刻化した1970年代以後、「国際理解、国際協力及び国際社会のための教育並びに人権及び基本的自由についての教育に関する勧告(ユネスコ国際教育勧告)」が採択され、その後も社会情勢が大きく変化する中で、その平和理念を主張し続け、他国・他文化の理解や人権の多様性の尊重を基盤とする国際的に平和な社会を形成する人民を養成するための教育として、国際理解教育が生まれたとされている。
一般社会のグローバル化が顕著に進んでいる中で、個別民族の仲間意識も重要なこととは思えるものの、「井の中の蛙」のように狭義的な思想が...