<安全への配慮>
1.はじめに
理科は、観察や実験、飼育栽培などの児童の直接体験を重視して、目標の達成をはかる科目であるため、安全への配慮が最も必要な科目であるといえる。事故は、児童による器具器材の誤った操作、いたずらや好奇心がもとで起こる事故などの子どもが原因で起こる事故と薬品や器機器材の保守点検の不備や不適切な内容や方法の選択などの教師が原因で起こるものがある。よって、理科の指導において安全な授業を行うためには、禁止事項を指示するなど単に子どもへの指導を徹底するだけではなく、教師も事故が起こらないように器具の点検などをしたり、万が一事故が起こってしまった際の適切な処置を行えるように準備をしたりと安全への配慮を怠ってはならない。
2.事故と防止策
以下に理科の時間によく起こると思われる事故とその防止策を具体的に述べていく。
2.1 火傷
理科では加熱を必要とする実験が多いため、火傷が一番起こりやすいと私は考える。加熱した試験管や過熱に使った三脚、支持環、三角架などの金属部分を誤ってつかんでしまったり、加熱した液体が手についてしまったりするなどの原因が考えられる。防止策としては、...