問題行動の要因とは、家庭・学校・社会環境と、生徒児童自身の性格や意識などさまざまな要因が複雑にからんでいると考えられる。
近年の問題行動とは、いじめ・暴力・不登校・リストカット・薬物等さまざまな問題がある。少年犯罪は年々低年齢化し、凶悪化しており、「学級崩壊」や「キレる」などの言葉に象徴される子供の荒れ、インターネットや携帯電話社会の落とし穴とも言われてる。情報化社会の中で、大人の目の届かない所での問題も多発しているのである。
このような問題行動の要因は現在の児童生徒の特質として、人間関係の希薄さや社会経験の不足、将来展望の欠如などが見られる。児童生徒のとりまく家庭や社会環境の影響が大きいと見られるが、学校教育においても学力に偏った評価や、管理的、強制的、指示的な指導などによって人間形成をゆがめていると言う指摘もある。
では、このような状況の中で学級担任としてどのような点に力を入れなければならないのか。
生徒指導の目標として「一人一人の個性の伸長を図りながら、同時に社会的な資質や能力・態度を育成し、さらに将来において社会的に自己実現できるような資質・態度を形成していくための指導・援助...