眠りを減らせ! 2010年 エベレット・マットリン 竹村健一訳 眠りの4つの段階 ウィリアム・ディメント博士
第一段階:急に意識がなくなって猛烈な速度で伝達しあっている何十億もの脳細胞が一挙に“待機”の状態になるようなもの。きわめて浅い眠りで、まだほんの出発点にいる状態である。したがってこの時点で人に起されても自分が眠っていたことに気づかない場合が多い。体温が徐々に低下し、呼吸と心拍動が遅くなり筋肉が仕官して、血液中の糖の量が増える
第二段階:おそよ15分後。少しの間脳の活動が鈍る。この段階で起されると、目が覚めるまでに2.3秒かかるが自分が眠っていたことは理解している。
第三、四段階:眠りについてから30分ほどしてから。このときに脳が出す波動をデルタ波といって、「ぐっすり眠っているときの脳波に似ていて、動きの少ない、なだらかな、幅の広い波である」とマギー・スカーフは言っている。この段階にいるときは「現実」の世界から最も離れているので、起されて気がつくまでには数秒かかる。このときの呼吸と心臓拍動は非常に遅い。
そして、深い眠りの状況になってから30分後、眠り始めてから1時間後に逆転が生...