千葉大学法経学部 経済・総合政策学科 社会保障論のレポート
1、
日本と世界における人口問題について
日本では少子化と高齢化の問題が深刻になってきている。高齢化が起こる原因としては二つあり、一つ目は医療技術の高度化などによる平均寿命の伸び、二つ目には出生率の低下が挙げられる。他の国に比べて、日本では高齢化のスピードが速い。それは、昭和20年代における急激な出生率の低下が原因である。
次に少子化についてであるが、少子化の背景として、末婚率の上昇や晩婚化がある。それは近年の価値観の多様化や個人主義化に加え、女性の社会進出がなされてきたことにある。女性の就職率などは、若い世代に多くなり、年があがるごとに減っていくが、ある一定を超すとまた増える状況となっている。これは農業や自営業の関係で年齢層が高い世代の就業率が高い原因となっている。さらに結婚したとしても出生児数の減少のために少子化に拍車がかかってしまうのである。外国でも例外ではないが、他国では、男性の家庭復帰などの動きがみられ、子育てのしやすい環境作りが展開されている。
こうしたことによる問題としては、労働力の減少などにより経済に打撃をあたえることが危惧されている。将来日本の人口は...