統合失調症の強依存についてまとめたケーススタディです。
不安感の強い統合失調症の看護
-信頼関係と強依存-
Ⅰ.はじめに
自分は、精神看護学臨地実習において、不安感の強い統合失調症の患者を受け持ち患者との関係性がうまくいかなかった。3週間を振り返り、不安の強い統合失調症の患者に対する看護のあり方を考え直す。
受け持ち患者は、心因性反応が収まりつつあり、退院する事を目標とし入院生活を送っていた。不安の内容としては、退院後に一人で過ごす事である。一人で過ごし、不安感が強くなった時に一人で過ごす事ができないと考え悩んでいた。
出会ってすぐに患者から悩みの相談を受け対応して行く事になった。自分はアドバイスする事で患者の悩みを軽減でき、自信を持ってもらえるように援助しようと考えた。悩みに対して、一つ一つ丁寧に対応していた。結果としては、患者は自分で考えることに自信を持つことはできず、自分が傍に居ないと不安感が強くなってしまう様になった。
Ⅱ.患者紹介
1)患者:A氏、60歳代、男性
2)診断名:心因性反応、不眠症、不安性障害
3)既往歴:統合失調症様症状、痔核、向精神病薬によるパーキンソニズム、便秘症、肩関節周囲炎、脂漏性皮膚炎、...