筋ジストロフィー患者の歩行・動作についてのレポート
筋ジストロフィー
1、進行性筋ジストロフィー(PMD)
a)、Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)
→・仮性肥大、男子、登攀性起立の3主徴を示す疾患で最も頻度が高い。
・3歳までに発症し、上肢帯よりも骨盤帯の筋力低下が明らか。
・進行性の筋力低下で、12歳までに歩行が困難になる。
b)、Becker型筋ジストロフィー(BMD)
→・DMDよりも軽症であり、進行も遅い。歩行不能になるのは20歳以降で心身障害の合併はまれである。生化学的・筋組織学的での鑑別が困難。
2、先天性筋ジストロフィー(CMD)
a)、福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)
→・DMDに次いで多い。
・新生児、乳児期からの近位筋優位の筋力低下・筋緊張低下があり、中等
~高度の知能障害を伴う。また、顔面筋がおかされて表情に乏しいミオパシー顔貌を呈し、早期から四肢関節の拘縮が認められる。
・DMDより進行はゆっくりしている。
b)、非福山型先天性筋ジストロフィー
→・原因は多様で、新生児期・乳児期に発症する。
・中枢神経症状は無く、筋力低下・運動発達の遅れがあるが、個人差が大きい...