学校カウンセリングの意義、方法および今後の課題について述べなさい
『学校カウンセリングの意義、方法および今後の課題について述べなさい』
カウンセリングとは、その本質的意味において、その人の人格を統合するための相談や助言にあたる。もともと心理的に健康な人が一時的に悩んだり不安になったりしているだけなら、専門家でない者のカウンセリングでも充分効果は上がるかもしれない。しかし心理的に深い悩みをもつ人の場合、専門家によるカウンセリングやサイコセラピー(精神分析あるいは心理療法)が必要となる。学校において教師は、ある時はクラス担任としてクラスを運営し、様々な指導を行い、統制し、管理しつつ成績をつける。その一方で生徒にカウンセリングを行うカウンセラーとしての立場もとらねばならない。子どもたちの悩みや相談を聞き、受容して共感することを通じて問題解決を図るということをやらねばならないのである。学校でのカウンセリングは、専門のカウンセラーに任せればよいという意見もあると思われる。しかし今日、教師が生徒と何らかの関係を作り、理解を深めることなしには教えること、授業そのものが成り立たないのが現実となりつつある。しかしそうした教師だけでなく、臨床心理士もスクールカウンセラ...