第二章いす取りゲームにおける数学

閲覧数1,370
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員990円 | 非会員1,188円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    第二章 いす取りゲームにおける数学

    経済学が扱っている言明は、全体としては正しいが個人の行動とは無関係であるような現象について記述している。こうした現象は、取引が等価交換に基づいているという特徴と、一方の結果がもう一方の投入物になるというフィードバックシステムを構成していることが一般的であるという特徴を持っている。経済学において、複式簿記の考え方がこうした現象を分析する際の基本的な考え方となっている。
    用語の定義

      数学における公理のように、社会科学においても、論理的な操作によって定義から導き出された言明は、どんな人に対しても成立するものである。この言明は定義以上の情報をもたらさない。こうした言明の正しさに関して二つの考え方がある。一つは、言明内の言葉をよりうまく定義することで、より正しい言明となるという考え方である。もうひとつは、関連する事柄を網羅的に扱うことでより正しい言明となるという考え方である。

     こうした言明が何らかの新たな知見をもたらしてくれるのであれば、それは有用であったと言える。しかしながら、こうした言明はしばしば理解しにくいものである。それは、この言明が正しい...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。