国語 二学年 期末テスト 問題用紙
[一]次の文章を読んであとの問に答えなさい。
ゆく川の流れは絶えずして、( ① )、もとの水に( ② )。( ③ )に浮かぶ( ④ )は、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。( ⑤ )にある人とすみかと、またかくのごとし。
たましきの都のうちに、棟をならべ、甍を争へる、高き、いやしき、人のすまひは、世々を経て尽きせぬものなれど、
これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。あるいは去年焼けて今年作れり。あるいは大家滅びて小家となる。住む人もこれに同じ。所も変はらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかに一人二人なり。朝に死に、夕べに生まるるならひ、ただ水の泡にぞ似たりけり。知らず、生まれ死ぬる人、いづ方より来たりて、いづ方へか去る。また知らず、仮の宿り、『たがためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる』。その、あるじとすみかと、無常を争ふさま、いはば朝顔の露に異ならず。あるいは露落ちて花残れり。残るといへども朝日に枯れぬ。あるいは花しぼみて露なほ消えず。消えずといへども夕べを待...