<必要な経営資源>
活動の計画が実行に移されるための主要な経営資源は、生産やマーケティング・営業、物流、R&D、サービスである。各資源は顧客集団や顧客機能、技術それぞれに対して同じである必要はない。
■資源の関連性の判断
この必要な資源の類似性を判断するのは経営陣である。これは定量的に判断することは難しく、絶対的な基準があるというよりも相対的な判断となる。しかしながらコストがどのように関連しているかを分析することが判断を下す上で最も適切な方法である。
<コスト>
顧客が効率性に価値を置いている場合、それをどのように達成するかが問題となる。それが達成される場合は主に二つある。一つは必要な経営資源が類似している場合であり、もう一つは規模の経済が有効な場合である。前者についてはすでに言及してきたので、後者についてのみここでは扱うことにしよう。
■効率性が達成される条件
広い事業の定義が低コストに結びつくためには、顧客集団や顧客機能、技術間で求められる必要な経営資源が類似しているだけでなく、規模の経済や経験効果が有効でなければならない。この効果の有効性は事業の定義の3つの軸そ...