<目的>
ポーラログラフィーの理論および分析法を理解する。そして、実験によって得られたポーラログラムから、定性および定量を行う方法を理解する。
※学生実験のレポートです。
機器実験 ポーラログラフィー
<目的>
ポーラログラフィーの理論および分析法を理解する。そして、実験によって得られたポーラログラムから、定性および定量を行う方法を理解する。
<理論>
ポーラログラフ分析
陰極に水銀滴下電極すなわち水銀だめにつながったガラス毛細管から3~5秒に1回落下する微小水銀滴を用い、陽極には陰極に比べて表面積のはるかに大きい水銀池)を用いた場合の電解法。電流-電圧曲線はS字状になり、この曲線はポーラログラムと呼ばれ、普通の電解法の場合とは異なる。
電解電流は加電圧とともにほぼ直線的に増加し、やがてしばらくは定常状態が続く。このときの電解電流を拡散支配の限界電流(拡散電流)という。また、この電流の1/2に相当する電位は半波電位という。電位は、通常SCEの対する値で表わす。半波電位は液組成(支持電解質)が一定なら各イオンによって特有の値となり、濃度には無関係となるので、定性分析が可能である。
ポーラログラフィーでは拡散電流と複極剤濃度の関係を利用するため、液の抵抗が大きいために生ずる泳動電流を取り除く必要があり、試料溶液中にKClのように電極反応に直接関係しない電解...