(1)目的
結晶硫酸銅(CuSO4・5H2O)は、115℃で4分子の水、250℃で全部の水分子を失う。試料を115℃で加熱し、その減量を4分子の結晶水として定量し、絶対誤差と相対誤差を求める。今回はAとB秤量瓶を用いて実験を行った。また、使用する試料や器具の操作方法を理解する。
(2)実験方法
装置と器具:定温乾燥機、デシケーター、秤量瓶、るつぼばさみ
試薬:CuSO4・5H2O(特級品、または再結晶して精製したもの)
操作: 秤量瓶をよく洗い115℃の定温乾燥機に入れ、約30分乾燥して、秤量瓶を取り出し、デシケーター中で約30分放冷する。これを数回繰り返したのち、秤量瓶の質量を0.1mgの桁まで測定する。これを繰り返し、前回の質量との差が1mg以内になったときに乾燥を終了する。
次に天秤で結晶硫酸銅を約1.5g採取する。硫酸銅を秤量瓶に移して精秤する。秤量瓶のふたをずらして、定温乾燥機中で115℃加熱乾燥する。約1時間加熱した後デシケーター内に移して約30分放冷する。室温まで冷却後、硫酸銅の入った秤量瓶を精秤する。さらに前回の質量との差が0.3mg以下になるまで乾燥を繰り返し、...