Ⅱ:植物における減数分裂の観察
目的
コムギの根端の分裂組織を観察する。減数分裂における第1分裂および第2分裂の各時期の染色体の配列を観察することによって、植物の減数分裂への理解を深める。
方法
1:固定
2:押しつぶし法
・酢酸カーミン押しつぶし法により観察した。
スケッチ及び調査の結果
今回観察する時期は全部で13期あったが、実際に観察できたのは6期のみであった。まず、細糸期では染色体はまだ丸く固まっていたが、徐々に糸状になっていることが観察できた。次に太糸期については、染色体は染色糸として観察でき、さらに染色糸、一本一本が太くなっていた。
次に第二分裂前期については、太く短い染色体が上と下それぞれに集まって、丸い円をつくっており、その円の真ん中は空洞になっていた。第二分裂中期では、上下に分かれて円状だった染色体が比較的規則正しく並んでいた。ここでも染色体は太く短かった。
次に第二分裂後期では、上下に分かれていた染色体がさらに左右に分かれて、全部で4つになっていた。染色体は、第二分裂中期より細くなっており、並び方は扇形のようにも見え、規則正しかった。最後に四分子...