適度な運動が、児童の健康、身体の発育、脳の発達、行動体力、防衛体力に効果的である点について。
過度な運動や不適切な運動が逆効果になることについて。
631体育科教育Ⅰ 1単位目レポート
<レポート課題>
運動が児童の発育・発達および健康や体力に及ぼす効果と逆効果について考察せよ。
<講評>
発育・発達期にある児童の身体に運動刺激がどのような効果を及ぼすのかについて、もう少し具体的かつ、科学的に考察してほしかった。
子どもにとって運動は、さまざまな意味を持つ。運動の効果とは何かとたずねられると、体力の向上やストレス解消・肥満防止と答えてしまいがちであるが、子どもには身体の発育においても有効である。
まず、適度な運動やスポーツは、体力(行動体力と防衛体力)の向上に有効である。行動体力とは、運動・スポーツなどを積極的に行うための能力をいう。行動体力の向上には、身長の発育パターンと体力の発達パターンには関係があることがわかった。身体の発達が著しい時期に、それに見合う運動刺激を与えることが大切である。この時期の目安として、身長の発育速度のピーク発現時(小学校高学年ころ)があげられる。小学校低学年から中学年にかけては、動作の習得(調整力)に重点をおいた指導を行う。高学年からは、ねばり強さ(持久力)の向上を目指す指導に配慮することが適当であ...