佛教大学西洋史第2題「第一次世界大戦に至る国際関係の推移について考察せよ」A判定レポートです。
R0508西洋史 第2題 A判定レポート
第一次世界大戦に至る国際関係の推移について考察せよ
プロイセン国王ヴィルヘルム1世により、プロイセン王国の首相と外相に任命されたビスマルクはドイツ統一の立役者であった。ビスマルクは富国強兵政策のもと普墺戦争、普仏戦争に勝利してドイツを統一させたが、ドイツ統一後はオーストリアやロシアをはじめとする周辺諸国への関係維持に努めた。オーストリア・ロシアとは三帝協定、三帝協商を結び、さらにはオーストリア・イタリアとは三国同盟を締結した。関係回復を見込めないフランスに対してはこれらの協定・同盟によりフランスを孤立させた。ビスマルクが外交によりヨーロッパに小緊張状態を敷くことにより、ヨーロッパ諸国は小康状態が生まれた。
ビスマルクは、周辺諸国が帝国主義のもと海外に進出し、アジアやアフリカに進出して行く中で、各国のドイツに対する警戒を解くために対外進出には慎重な態度で臨んでいた。
帝国主義とは、19世紀以降の列強による世界の分割・再分割を推進する政策とその背景にある思想のことをいう。ヨーロッパでは産業革命が起こり、19世紀半ば以降高度成長が続いた。しかし...