S0104 教育方法学 第1設題
『従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ』
新教育課程では、4つの学力をバランスよく育てることが大切であるとされている。基礎的な学力A・B、そして発展的な学力・実践的な学力の4つである。基礎的な学力Aは、「読み、書き、計算」といった学力であって、教科等の学習と基礎になるものである。基礎的な学力Bは、学習指導要領で明示されている目標と内容に基づく教科等の学力である。この2つは、いわば伝統的な学力であり、主に教師から与えられた課題や問いを子どもたちが解決することによって計画的、体系的に身につく学力である。この2つの学力は、元々存在する知識伝達ゆえに、教師の下準備と手順をきっちりして授業を行うことにより、いくらでもいい授業にすることが可能であると、私は考える。まさに教師の豊富な知識と相手に伝えるセンスが問われると言ってもいいだろう。発展的な学力は、学習指導要領の目標・内容を超えた学習や、複数教科間の関連づけをはかるよう...